世の中の流れはあっちに行ったりこっちに行ったり、というものなのですが、明確になってきた流れ、潮流を認識しておくことは、今を生き抜いていくためには必要なことです。

今回は、最近顕著になってきた「ホワイト化」についてお話したいと思います。

目次

  1. 聖人潔白であるべしとする「ホワイト化」
  2. ホワイト化は不可逆的に進んできたこと。
  3. 考え方だけでなく、見た目も「ホワイト化」!
  4. 「自分さえ良ければ良い」はホワイト化の流れでは嫌われる。

聖人潔白であるべしとする「ホワイト化」

数年前から著名人の不倫やパワハラなどのスキャンダルが徹底的に糾弾されるようになりました。

倫理に反する行為に対して、これまで以上に厳しい目が向けられ、聖人潔白であるべきとする「ホワイト化」が進んでいます。ブラックな行為、もしくはそれを疑わせるような行為は、徹底的に排除すべき、との流れになってきました。

ホワイト化は不可逆的に進んできたこと。

このホワイト化の流れは、近年顕著になってきてはいるのですが、ホワイト化自体は今に始まったことではなく、太古の昔から不可逆的に進んできたことです。

人類は太古の昔から、力が強く、他人のモノを盗み、ウソをついて人心を掌握してきた人が、生き残っていく時代が長く続きました。歴史を振り返っても、時の権力者というのは他人のモノを力で横取りし、嘘をついて他人を騙した結果、我が世の春を謳歌しています。

人類の歴史は、戦争をすれば力が強いほうが勝ち、陣地や財産を奪って繁栄してきた歴史です。

自分さえ良ければ良い、の極地ですね。でも、そうしなければ生き残れない時代だったわけです。

しかし、豊かになるにつれ、ホワイト化は進んでいきます。

他人のモノを盗んではダメ。
力を使って他人を従わせてはダメ。
ウソをつくのはダメ。

戦争はダメ。
ハラスメントはダメ。

昭和や平成初期の時代には当たり前だったことも、ホワイト化が進んだ令和の時代ではダメなことはたくさんあります。

このように、ホワイト化は不可逆的に進み、戻ったことはありません。ということは、これからもホワイト化の流れは戻ることはなく、進む一方です。

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「昔は良かった」が通用することは、今後もありません。まずはここをしっかり認識しましょう。

考え方だけでなく、見た目も「ホワイト化」!

ちなみに、「ホワイト化」は考え方だけでなく、見た目のホワイトネスも含まれます。

近年、若い男性も脱毛やスキンケアに勤しむようになりました。
筋トレも大ブームです。

これは見た目をホワイトにしないと、スタートラインにも立てないとわかっているからです。恋愛然り、就活然り。人から選ばれるためには、ホワイト化は最低条件だと考えているから、見た目をきれいにするために努力しています。

そんな意識の若い人たちがビジネスの中核で活躍するようになれば、その下で働かざるを得ない中高年も最低限のホワイト化が求められるのは、当然の流れです。

荒れた肌、ボサボサの髪、筋力不足で曲がった背中は、問題外。手入れされた清潔感のある肌、伸びた背筋は、多少の努力をすれば誰でも手に入ります(髪は努力ではどうにもならない部分もありますが、清潔を心がけることは誰でもできます)。

それすらサボっている人とは仕事をしたくない、と思われてしまうわけです。

今すぐ、スキンケアと筋トレに力を入れて、スタートラインに立ちましょう。当たり前ですが、イケメンや若さという武器が必要なわけではありません。肌や身体を手入れをしている人としていない人では同年代でも大きな差が出ることを、お忘れなく。

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「自分さえ良ければ良い」はホワイト化の流れでは嫌われる。

話が少しそれましたが、ホワイト化の流れは「自分さえ良ければ良い」という自分の利益を優先する考え方を忌み嫌う流れでもあります。

この10年ほど、組織のために働くよりも、まず自分のスキルアップ、という考え方が浸透していました。身を置いている組織のコスパやタイパが悪ければ、すぐに所属を変えるべし、との流れです。

自分の成長を第一優先にしていることを公言することは、この10年ほどはむしろ「良いこと」と捉えられる感じもありましたが、今後はかなり危険です。

その理由はホワイト化だけではありません。

次回はホワイト化ともうひとつの潮流についてお話します!