前回に引き続き、AI時代の仕事についてお話していきたいと思います。
目次
- AIは「聞いてくれないと働けない」。
- イニシエイトして、機械をレスポンスさせる。
- クリエイティブの方向を間違えないこと。
AIは「聞いてくれないと働けない」。
AIが得意な仕事は、レスポンス(Responce)の仕事です。
レスポンスの仕事をする限り、AIには勝てないので、いつか取って代わられます。サブスティテュート(Substitute)されます。
しかし、AIにもできない仕事があります。
ChatGPTのAIであるGPT(Generative Pre-trained Transformer)は、自分で質問をすることができません。
ChatGPTのサイトには「何でも聞いてください」と書かれていますが、それは「聞いてくれないと私は働けません」ということ。
これはAIに限らず、すべての機械が同じです。
自分ではない外部から何らかのキッカケを与えられて初めて、動き出します。
機械はいつの間にか動くことはありません。
人間がスイッチを押す。
または、あらかじめプログラミングされてスイッチを押されるようになっている。
それでようやく、機械は仕事をすることができます。
イニシエイトして、機械をレスポンスさせる。
そう考えると、AIや機械にサブスティテュートされない仕事とは、
機械にレスポンスさせる仕事です。
まずは、スタートする仕事。
「イニシアチブ(Initiative)」です。
自分ではない誰かからキッカケを与えられなくても、
自分で「イニシエイト(Initiate)」する。
誰もやっていないことを血眼になって探さなくてはいけない、ということではありません。
誰かがやっていても、その分野はすでにあっても、真似だとしても良いのです。
外部から言われたからやるのではなく、自分でイニシアチブを取って動かしていれば。
クリエイティブの方向を間違えないこと。
前回、
「人間は、人間にしかできないクリエイティブな仕事をしましょう!」
と、昨今よく言われるとの話をしました。
この言葉は間違っていないのですが、
クリエティブの方向を間違えると、結局サブスティテュートされます。
クリエイティブな仕事を、いくらレスポンスの方向で追求してもダメです。
クリエイティブな仕事を、イニシアチブを取る方向で追求すること。
外からのきっかけを与えられなくても、自分で動いて食べていけるようにすること。
そうすれば、その仕事はAIに取って代わられることはありません。