前回のnoteで、ビジネスシーンで絶対に必要な3大基礎は

・古典的な企業会計
・プロジェクトマネジメント
・データサイエンス

とお話しました。

今回は「古典的な企業会計」が絶対に必要な理由について、詳しくお話します。

目次

  1. 古典的な企業会計とは?
  2. SDGsの観点では足りない?
  3. レジ袋の有料化、電気自動車の普及はどれだけ環境に貢献している?
  4. サステナビリティの会計を、意図を持って型にはめようとしている。
  5. 企業会計も、意図を持って型にはめている。
  6. 古典的な企業会計を理解すれば、モノの考え方がわかる。

古典的な企業会計とは?

古典的な企業会計は、

所得税など税金はどこにかかるのか、
コストと利益はどのように計算されるのか、
企業が続いていくためにはどんな会計状態が必要なのか、など

会計の基本中の基本のことです。

企業会計がどのような仕組みかを理解することは

モノの考え方を知る

ことにつながります。

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SDGsの観点では足りない?

しかし最近は、この古典的な企業会計だけでは足りない、と言われます。

よく言われるのが、

企業サステナビリティの開示にならない。
サステナビリティが見えてこない。

つまり、SDGsの観点でいうと
企業は自社の利益を追求するだけではなく
自然環境や社会システムの維持にも目を向けなければならないのに
それがどれだけ達成されているのか
この古典的な企業会計では見えてこない、ということです。

しかし、これこそ、よ〜く考えると、
普遍的なモノの考え方が見えてくるのです。

レジ袋の有料化、電気自動車の普及は
どれだけ環境に貢献している?

例えば、コンビニやスーパーでレジ袋は有料化されました。

それは、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を減らすためです。
脱プラスチック、脱炭素社会を目指す一環ですね。

しかし、一方で、可燃ごみの焼却では
レジ袋のようなプラスチックが燃えることにより高温度になり、
焼却が効率化されてエネルギーが節約できる、という側面もあります。

つまり、ひとつの面からでは
レジ袋有料化がどれだけ環境に貢献しているかを語ることはできません。

もうひとつ例をあげると、電気自動車の普及が進んでいます。

ガソリンを使わない電気自動車は温室効果ガスの排出量を減らすかもしれません。

しかし、電気自動車はその代わりに莫大な電気を消費します。
発電にはご存知のように多大なるエネルギーが必要です。

また、電気自動車は重いので
アスファルトや道路を傷め、耐久年数を短くするとも言われます。

つまり、レジ袋有料化や電気自動車普及が
どれだけ温室効果ガスの排出量減少に貢献しているのか
数字では測りようがない
のです。

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サステナビリティの会計を、意図を持って型にはめようとしている。

それなのに、サステナビリティ会計という名のもとに
「レジ袋1枚でこれだけ炭素が減りました」
「電気自動車1台でこれだけ炭素が減りました」
という数字を、当てはめようとしています。

これは、
脱プラスチックは正義という背景のもと進んでいます。
ガソリンから電気に変えるのは正義という背景のもと進んでいます。

そして、
「どれだけ減っているか、この数字を覚えてください!」
と暗記させて、決めに行っています

現在進行形で
サステナビリティ会計のあり方について
ひとつの側面からでは測れないのに、
型にはめようとしている真っ最中なんですね。

しかもこれを覚えることこそ
リスキリングのひとつです!となっている。

企業会計も、意図を持って型にはめている。

これは古典的な企業会計でも同じです。

何が所得なのか。
何が利益なのか。
どこに税金がかかるのか。

それらは、税務署が型にはめているのです。

その背景は、

税収を増やしたい。
中小企業を活性化したい。
被災地の復興を促したい。

など、その時の社会環境や時勢により
意図を持って型にはめて、数字を決めています。

数学や物理のような自然法則ではなく、
誰かが意図を持って「コレ」と決めているのです。

古典的な企業会計を理解すれば、モノの考え方がわかる。

古典的な企業会計を知れば、
モノゴトの決まり方がわかります。

すると、

ここを活用すれば良い。
こうすると地雷を踏むから避けよう。

立ち回り方がわかります。

炭素がどのくらい減るか、
それを暗記するリスキリングの前にやるべきこと。

それは、古典会計を知り、
世の中のモノの考え方、決め方を理解すること
です。

次回は、「プロジェクトマネジメント」について解説します!