「激変するビジネス環境を生き残るためには、我が社は変わらなくてはならない!」との声を、ここ数年、頻繁に聞くようになりました。

では、何から変えたら良いのか?

AB社では手始めに「時短」から始めることをおすすめし、多くの「時短」プロジェクトを指揮してきました。今回は「時短」をおすすめする理由についてお話します。

目次

  1. 会社を変えるための第一歩
  2. なぜ「時短」から取り組むのか?
  3. ◎測定が容易
  4. ◎誰もが取り組める
  5. 時短は誰にでもできるコンディショニング

会社を変えるための第一歩

特に最近は経営層や管理職など“エラい”方から、「本気で変わらなくてはならない、このままでは我が社は沈むだけ」との逼迫した声をよく聞きます。

では、変わるためにまずどうするか?

ここで、

「部下の皆さん、ぜひ考えてください!責任は私が取るので、失敗を恐れずに!」

と丸投げするのは、もってのほかの愚策です。

部下の皆さんが、本気で考えて、本気で変えようとしたら、必ず苦情が来て前に進まなくなるからです。

まずは、権限を持っている経営者層や管理職など“エラい”人が覚悟を持って取り組まなくてはなりません。

そう言われたあなたは、こう思うかもしれません。

そうは言っても何から始めれば良い?
どこから手を付けたら良いのかわからない!

そんなお悩みに回答しましょう。

会社を変えるために、まず取り組むべき第一歩は「時短」です。

えっ、そんなこと?と思うかもしれません。
しかし、そもそも会社の文化をいきなり変えることは不可能です。
まずは取り組みやすいことから始めること。

「時短は入り口」です。

なぜ「時短」から取り組むのか?

「時短」から始めるメリットは大きく分けてふたつあります。

◎測定が容易

勤務時間を毎日測定して記録することは、もともと法律上の義務です。
だからこそ、「総計2,000時間から1,800時間に減った」のように測定することが容易です。

測れないものは改善できません。

そして、数字というわかりやすい結果で評価できます。そこに「好き嫌い」「年次」「派閥」が入り込む余地はありません。

◎誰もが取り組める

いきなり「DX」に代表される変革を実行しようとすることは、いきなり本気の試合に出場するようなものです。

例えば、運動習慣もないのにフルマラソンの42.195キロのレースに出場するようなもの。

走ったこともないのに、いきなりフルマラソンを走ったら完走できません。
ダメージが大きすぎる。
再起不能になるかも。
二度とチャレンジしたくない。

やったところで、何も残らないどころか、次の機会まで失ってしまいます。

試合に臨む前には、トレーニングが必要です。

しかし、いきなりランニングのトレーニングをすると、膝を壊すなどのケガをします。

トレーニングをする前には、食事を見直して体重調整をしたり、ウォーキングやスロージョギングで筋力をつけたりして、トレーニングができる体にしなければなりません。

つまり、トレーニングの前にはコンディショニングが必要です。

食事を見直すことや、筋力をつけることは、少しの努力が必要かもしれませんが、誰でもできることですよね。

「時短」とは、この「コンディショニング」に相当します。

時短もできないようでは、会社を変える試合に出ることはもちろん、そのためのトレーニングをする資格すらありません。

時短は誰にでもできるコンディショニング

時短は誰にでもできるうえに、取り組めば目に見えて効果(数字)が出る。

そして効果(数字)が見えれば、自信がつき、次のステップに進む体力と気力が備わる。

これが、AB社が「時短」をおすすめする理由です。

でも、本当に時短って誰にでもできるの?具体的にどんなやり方があるの?

と疑問に思いますよね。次回からは、具体的な時短の方法について、いくつかご紹介していきます!