「激変するビジネス環境を生き残るためには、我が社は変わらなくてはならない!」との声を、ここ数年、頻繁に聞くようになりました。
では、何から変えたら良いのか?
AB社では手始めに「時短」から始めることをおすすめし、多くの「時短」プロジェクトを指揮してきました。今回は「時短」をおすすめする理由についてお話します。
目次
- 会社を変えるための第一歩
- なぜ「時短」から取り組むのか?
- ◎測定が容易
- ◎誰もが取り組める
- 時短は誰にでもできるコンディショニング
会社を変えるための第一歩
特に最近は経営層や管理職など“エラい”方から、「本気で変わらなくてはならない、このままでは我が社は沈むだけ」との逼迫した声をよく聞きます。
では、変わるためにまずどうするか?
ここで、
「部下の皆さん、ぜひ考えてください!責任は私が取るので、失敗を恐れずに!」
と丸投げするのは、もってのほかの愚策です。
部下の皆さんが、本気で考えて、本気で変えようとしたら、必ず苦情が来て前に進まなくなるからです。
まずは、権限を持っている経営者層や管理職など“エラい”人が覚悟を持って取り組まなくてはなりません。
そう言われたあなたは、こう思うかもしれません。
そうは言っても何から始めれば良い?
どこから手を付けたら良いのかわからない!
そんなお悩みに回答しましょう。
会社を変えるために、まず取り組むべき第一歩は「時短」です。
えっ、そんなこと?と思うかもしれません。
しかし、そもそも会社の文化をいきなり変えることは不可能です。
まずは取り組みやすいことから始めること。
「時短は入り口」です。
なぜ「時短」から取り組むのか?
「時短」から始めるメリットは大きく分けてふたつあります。
◎測定が容易
勤務時間を毎日測定して記録することは、もともと法律上の義務です。
だからこそ、「総計2,000時間から1,800時間に減った」のように測定することが容易です。
測れないものは改善できません。
そして、数字というわかりやすい結果で評価できます。そこに「好き嫌い」「年次」「派閥」が入り込む余地はありません。
◎誰もが取り組める
いきなり「DX」に代表される変革を実行しようとすることは、いきなり本気の試合に出場するようなものです。
例えば、運動習慣もないのにフルマラソンの42.195キロのレースに出場するようなもの。
走ったこともないのに、いきなりフルマラソンを走ったら完走できません。
ダメージが大きすぎる。
再起不能になるかも。
二度とチャレンジしたくない。
やったところで、何も残らないどころか、次の機会まで失ってしまいます。
試合に臨む前には、トレーニングが必要です。
しかし、いきなりランニングのトレーニングをすると、膝を壊すなどのケガをします。
トレーニングをする前には、食事を見直して体重調整をしたり、ウォーキングやスロージョギングで筋力をつけたりして、トレーニングができる体にしなければなりません。
つまり、トレーニングの前にはコンディショニングが必要です。
食事を見直すことや、筋力をつけることは、少しの努力が必要かもしれませんが、誰でもできることですよね。
「時短」とは、この「コンディショニング」に相当します。
時短もできないようでは、会社を変える試合に出ることはもちろん、そのためのトレーニングをする資格すらありません。
時短は誰にでもできるコンディショニング
時短は誰にでもできるうえに、取り組めば目に見えて効果(数字)が出る。
そして効果(数字)が見えれば、自信がつき、次のステップに進む体力と気力が備わる。
これが、AB社が「時短」をおすすめする理由です。
でも、本当に時短って誰にでもできるの?具体的にどんなやり方があるの?
と疑問に思いますよね。次回からは、具体的な時短の方法について、いくつかご紹介していきます!